尾瀬ハイキング
6月11日(水) 〜 6月13日(金)

自然のなかに身を任せる、尾瀬ハイキング    2泊2日

 この場所は、なんど訪れても新たなものを感じさせてくれる場所なのです。今回、鳩待峠より歩き始めて30分ぐらいだったか、木道が始まったあたりの右急斜面の20メートルほど上のあたりから大木が裂けるように倒れ、斜面下の私たちが歩く木道を大きくふさいでいました。青々とした葉っぱが大人の背丈を超えるほどの高さまでを覆い、通ることができない状態でした。私が気付いた時には、今回多く参加してくださっていたお父さんたち数人が枝を折り、移動し子どもたちが通ることができるように動いてくださっていました。作業はあっという間に終わり、どうにか跨いだりしながら歩くことができるようになりました。
 木道をふさぐような倒木は、この尾瀬を25年間経験している私も遭遇したことがなかったこともあり驚きでありましたが、よくよく考えてみると大変なことでした。すぐに山の鼻にあるビジターセンターに報告をすると、まだ把握していない情報であるらしく、「どこですか?どんな状態でしたか?写真はありますか?」と聞かれました。そして「昨日職員が戻った時には倒れていなかったので、昨日の夜から朝にかけて倒れたのでしょう」とのことでした。ぞっとしました。私たちが昨日バスで移動中に倒れた可能性がある!何百年に一回というような出来事であるだろうに、それが、この尾瀬のキャンプ日程とニアミス?であったことに恐ろしさを感じました。それと同時に、動物や植物たちが生きているこの自然の中で自然界のサイクルの一端を目の当たりにしたようにも感じ、数百年という年月をかけて変化し命がつながっているという壮大さを感じたような思いもしました。
 今回もまた、雨が降り、寒さを体感し、一瞬の太陽の暖かさに助けられ、暑さを感じ、大地を繋ぐ虹を見つけて大騒ぎし、ドロドロになりあきらめと解放感を楽しみ、鹿の走る躍動感に目を光らせました。なんと言ってもお父さん、お母さんとそして、多くの仲間と共に力を抜いて“自然身を任せる”ことができたようにも感じました。言い過ぎかな?普段、子どもと一対一で付き合うことの少ないお父さんたちが(14名参加)子どもとの尾瀬の自然とエピソードに心動かし涙していた姿には感じさせるものがありました。



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