春の動物たち
この春、園の動物たちに新しい赤ちゃんが生まれました。おばあちゃん先生がいつも小屋の前で子どもたちと絵を描いたり、お話いたりしてのんびりと過ごしていた“チャボ”小屋ではよく卵が産まれ「今、卵が出てくるよ」と生まれる瞬間を子どもたちと見たりしていたニワトリたちですが、おばあちゃん先生の強い思いによりチャボのお母さんに“カモ”と“アヒル”の卵を抱かせての、命の誕生がありました。
この雛をかえす話を父母会でも話をし、あるお父さんから“研究用”の卵をいただき10個ほどの卵を温めさせると、10羽ほどのニワトリのお母さんは、卵を奪うように交代で温め続け本当に生まれてしまったのです。そのお母さんチャボは、親として群れを離れ雛と共に過ごし温め小さなかごの中で共に過ごし、大雨の日も子どもたちを守るかのように小屋の前の柵の上に止まっているのです。何度も雨に当たらぬ場所に移動するのですが、元の場所に戻るのです。母親のけなげな姿が印象的でした。
また、うさぎですが、外の土で生活しているウサギ小屋からは、ある時子どもが「先生小さい赤ちゃんがいる」と発見されました。土であるため親ウサギが穴を掘り、その中で生まれ毛が生え動けるようになり見えるところに出てきたのです。大騒ぎでした。保育者からすると、オス、メスを勘違いし“生まれちゃったの”という感じでしたが、子どもたちと子ウサギを見ているとほんとに和む時間となるのです。
この林間保育をとおして、今後の生活で先生や親に依存ばかりしているのではなく子ども自身が“主体的に生活していく”ことのきっかけになることを期待しています。
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