尾瀬ハイキング
6月13日(水) 〜 6月15日(金)

尾瀬ハイキング   38年間続けてきた最後の尾瀬

今年で最後としますと宣言して行われた尾瀬のハイキングは、最高の天候に恵まれ、事故や大きなケガもなく終えることが出来ました。
涼しげな快晴の真っ青な空がどこまでも続き、ヒバリやカッコウ、鶯などの鳴き声が響き渡る中、保育者とお父さんお母さんを含めた異年齢の仲間で歩き続けました。印象に残ったことは、ある区間親子が別れて歩いたのですが、年長児たちを見送った後、お父さん、お母さんたちが、どこまでも広がる湿原のど真ん中(三又)の木道(休憩所)に座り込み話し出したのです。人がいない湿原のど真ん中で心地よい風を感じながら、普段ではありえない空間に身を置き時間を忘れて話続けていたことです。
そして、今回、尾瀬ハイキング史上初めて、ツキノワグマと出会ってしまったのです。当幼稚園の牧師峯野先生と保育者2名、卒園児父ボランティア1名、年中女児5名が歩く木道の目の前数メートルの“ささやぶ”から「ガサガサ」という激しい音と共に飛び出してきて、峯野先生と数十秒間にらめっこが続いたのです。じっとしていると最後には“ささやぶ”の中に引き返していったのです。38年もの間に一度もなかった突然の出会いに「最後に“さよなら”を言いに来てくれたんだね」と子どもたちが話していました。峯野牧師は子どもと別れた後「ほんとに怖かった」と話していました。
38年間多くに方々に支えていただき、またご参加いただき、ここまで守られましたことを思うと感謝の気持ちでいっぱいとなりました。この間、事故や事件も多くありましたが、今ではどれもよい思いでとなり懐かしく、そして、寂しさもこみ上げてくる“尾瀬ハイキング”となりました。このキャンプは終わりますが、素朴な自然を素朴に楽しむ活動はこれからも大切にしていきますし、仲間やご家族でも自然の中に出かけていくことに繋がっていくものと確信しています。
卒園されていった皆様、そして当初からお手伝いを下った方々が尾瀬のキャンプを支え共に楽しんでくださり、ほんとうにありがとうございました。そして、長い間多くの出来事がありましたが全てを守り導いてくださったこと、壮大な自然をとおして仲間を作り多くのことを感じ学べたことを神様に感謝いたします。ありがとうございました。



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