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はぐくみ
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秋の体験活動をとおして
(青空フェスティバル、秋のコンサートより)

2010/11月

 

 

 先日のコンサートの終了後、トランペットを演奏して下さった戸部先生とも話したのですが、年長児のこども達が、フェスティバルで踊った“威風堂々”の演奏が始まると、それまで飽きて騒いだり寝転んでいた2人ほどの子どもが起き上がり、真っ直ぐに座って聴き始めたり、また上半身を動かし踊る子どもたちや微動だにせず真顔で聴き入る姿が多く見られました。なぜか驚き騒ぎ出すでもなく、懐かしさ?なのかその時の情景を思い浮かべているのか、自分たちの仲間で作ってきたという達成感や満足感に無意識のうちに浸っているようにも見えました。その姿に心動かされるものがありました。戸部先生は「会場の、その時の子どもたちの雰囲気に力をもらい対話するように演奏ができた」「これは本当のコンサートだよ」と言っておられました。日本の学校でよく行われる“静かにさせて聞かせる”コンサートではなく、ヨーロッパのように子どもが気軽に“楽しんで聴く”コンサートでなければ音楽を好きにならない、という話にも共感し考えさせられました。
  コンサートの一場面をとおして年長さんの“先生と共に作ってきた演技”を改めて感じさせられましたが、運動会に向かう過程においても“やらされるのか”“主体的に楽しむのか”を考えさせられたエピソードがいくつかありました。
  いつも仲間の活動に参加してこない子どもに担任は、その活動場面になるといつも「〜ちゃん一緒にやろう」というように声をかけては手を引っぱったり、逃げるように走り去られたりを繰り返し、園全体の問題としても話題に上がるようになりました。「どのように参加させようと考えているのか?」「彼の参加したがらない理由や、その気持ちを聞いてみたのか?」「クラスでは参加しない場合どう対応するか決めているのか?」などたくさんの質問がぶつけられました。そして、いつも「そろそろ練習始まるよ」と声をかける役になっていた担任は、連れて行こうというような声がけは一切なくして、他の時間に二人だけで彼の遊びに“全身を傾け付き合ってみる”ことにしました。すると「ほんとによくしゃべり楽しいんですよ、二人だと」と言い、そんなかかわりを何日か繰り返しました。フェスティバル数日前、その担任が「彼から近寄ってきて遊ぼうよ、というんですよ」と嬉しそうに話していました。フェスティバル当日は、偶然なのか自然と自分から楽しんで参加していました。もともと活動に参加し、楽しむ事が出来る子どもであったかもしれませんが。
 こんなエピソードから“自分からいきいきと物事に向かう姿”のためにどのような環境や準備がいるのかを考えさせられる機会ともなりました。これからも子どもたちの意欲にあふれた“輝く瞳”を皆さんで楽しみにしていきましょう。

今年の秋のコンサートはトランペット、ハープ、ピアノの演奏で行われました

《演奏者》     戸部 豊    トランペット
           鷺谷 清子  ハープ
           戸部 生恵  ピアノ

《コンサートプログラム》

1 トランペット吹きの子守唄             L.アンダーソン
2 ラプソディー イン ブルー ガーシュイン
3 コンチェルト ヘンデル
4 ポルカ プレス
5 シュトラウスのワルツ・メドレー シュトラウス
6 愛の挨拶 エルガー
7 威風堂々 エルガー
8 こどもの園幼稚園 園歌

 

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