2015年度 林間保育 2015年 7月21〜23日
新潟県六日町八海山スキー場にて
幼稚園開園以来50数年間続いている“林間保育”は、その昔は、現理事長が幼稚園開園時にお世話になった(教育実習もさせていただいた)千葉県市川市の“自然幼稚園”の所有する軽井沢の一千坪の白樺の林の中に建つ別荘?というか蔵のような施設をお借りして行われていました。
電気、水道が無く井戸水で生活し保育者が3泊分の食事を作っていたそうです。また、布団は全て東京で準備し園バスで運んだり、極めつけは、帰りは軽井沢までお母さんたちにお迎えに来ていただいていたそうです。ほんとなのかな?その後開催場所を2か所ほど変えて群馬県の武尊村、そして現在の“新潟県”へと変わってきました。開催場所はどこであっても、とにかく“自然の中で仲間と生活する”ということを大切にしてきましたが、最近では子どもが本物の体験をすることにより身体を通して感じ学んでいく(楽しんでいく)ことを掘り下げていこうと考えています。それは、何か目に見える派手な活動をすることを目的とした“イベント的活動”ではなく、その目的に向かう過程の試行錯誤や仲間とのかかわりを楽しむようにしています。そうすることにより、自分から興味関心に動きだし活動を子どもたちが作っていくような素地が作られていくと感じています。しかしながらそのためには、必要のない声掛け、規制、助けなどに対する保育者の意識と子どもとの信頼関係が重要になると考えています。大人が社会や人、自然との繋がりを大切にし、そのルールやかかわり方などを活動しながら伝えることを通して、子どもたちが自分たちで非日常の活動から感じ考え、仲間との楽しみを作りだしていく“子ども主体”の活動となっていくことが最大の目的となります。
こう言いながら、普段の幼稚園生活自体がこのような子ども主体となっていなければ意味がなく、突然の野外活動で“がんばる”というものではないので、今後も日常保育の“子ども自身の生活”を大切に考えていきたいと思っています。 |